細野晴臣「アンビエントっていうのは、物語性が排除された、ミニマルで、抽象的で、
つまりは時間の観念がない音楽なんだけれども、でも一方で陸の音楽、
つまりポップスは、時間的に制約されていて物質的な音楽だから、
相容れないと思っていたの。そしたらいつの間にか一緒にできるようになってきた。」
「細野晴巨 分福茶釜」より
細野さんがアンビエント音楽をやってるときは魂が海にあるらしい。大まじめに。
ポップスは陸である、という対比が面白い。
音楽観を場所でイメージするってのは斬新だ。
音楽に限らず、表現ってのは人間のどの能力とも繋がっている、超複雑な人間の出力系なんだと思う。